公園の暮らし エノアールカフェ


by bluetent

私です

私は、黙らないことにしたのですよ。
 番組を見て、エノアールを訪れた方々、これから訪れる方々、以前訪れた方々、とにかく番組を見ていた方々全員に言いたい。
 ある日、あるテレビ番組のディレクターがisourou1とエノアールを撮影をしたいと言ってやって来ました。ディレクターは、ホームレスが住む村にカフェがあるということを取材したいと言っていました。エノアールを開いている私とisourou1は、テレビカメラを避けている近所の人達やエノアールに来る人達にとって邪魔にならない程度なら取材を受けることにしました。
 しかし撮影中、撮影のことは知らずにエノアールに来たひとりが、カメラを気にしたのだと思いますが、すぐに帰ってしまいました。ですから私は、カメラが私たち2人を追っているとカメラを避けている人達と近づきにくいので(ディレクター側はカフェに来る人達を撮りたかったからです)、とりあえず私は撮らないようにしてもらい、いつものような開かれたエノアールを私は維持することにしました。
 撮影最終日の午前中、番組ディレクターは、私個人にいくつかの質問をし、それを撮影しました。「ここに、どうしているのか?」「ここに、住めないことになっているがそれについてどう思うか?」「女性のためのティーパーティーについて」などです。それに対してまず、私は、この村の人達が自由に使える時間をたくさん持っていて、コミュニティーがあり、その豊かな暮らしに感激し、そしてこの中で絵を描く会を開きたいと思い、ここに住み始めたことを話しました。次に、住居の場所とされていない公共の公園で、豊かに住むことをこの村は実践していて、多くの人がこういった暮らしを望んでいるかも知れない。と答えました。そして、女性のためのティーパーティーについて、丘の上で楽しくやっている様子を話しました。
 しかし、それらの私の声や言葉を取材したにもかかわらず、まったく私の意志は放映されませんでした。
 番組の中では、「彼には共同生活を営む女性がいた。」と意外だというような声でナレーションが入り、テロップ「女性の存在が」と、その女性が「料理をする」映像という組み合わせ。そこに私が映っていました。また、「エノアールを一緒につくっていこうというパートナーです。」とテレビ画面の私は言っていました。こ、これは、撮影の初日に「彼とはどういう関係ですか?」と質問されたのです。だから、そのように答えました。私は、料理を作る女ですとは、答えませんよ。しかも、この映像の時の食事は、彼と一緒に作っていました。ディレクターは私にいくつかの質問をして、私の意志をたくさん確認した結果、私ではない女性像を彼に添えて放映したのです。
 私は、このことを、番組を見たときに初めて知りました。私がいないことになっている。空虚感。じんわりと憤りがこみ上げました。まただ。またコレか!と。このような紹介され方なら、まったく出ないほうがマシ。
 番組を見た後、明確なことがなくて、私は何も言えませんでした。が、2日後、数人からの励ましのメールで次第に元気を取り戻していたisourou1に私の憤りを伝えました。まずはエノアールのパートナーから伝えていかなければ。
 「女性であることがそんなに驚くべきこと?「この男に女がいる」って男の付属の女みたいに紹介され、パートナーってことを、女は料理というイメージに勝手にねじ曲げている!そういうねじ曲げも自覚してないじゃない?あの人(ディレクターのこと)!」と感情的に。
 黙るものか。誰も気が付かないから。
  番組放映数日後ディレクターが来ました。私は怒りをぶつけましたが、伝わった気がしなかった。伝わってんのかしら?
 その後も、番組見ましたといってエノアールにいらした方々にまず、その私の憤りを話しました。なぜなら、コメンテーターに対する怒りや意見はエノアールにいらっしゃるほとんどの方々が同じように思っていることですもの。ですから、私はあまり知られていない私の憤りを話し、皆さん、それを聞いて下さいますが、あまり意見はありません。でも私は言っておきます。そしてその後、みんなでコメンテーターの話で盛り上がります。
言っておかないと、私はエノアールに居れなくなってしまいます。
 今までもこれからも、私は、黙らないことにしたのです。私は女性ですが、私です。
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by bluetent | 2006-05-26 00:09 | ブルーテント村