公園の暮らし エノアールカフェ


by bluetent

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2006年5月25日 木曜日 晴れ
とーってもすがすがしくて気持ちの良い一日でした。
 午後1時、台車に服の在庫箱や、お菓子、ポット、敷物をのせて、丘へ。
すでに丘の上には、最近ここで集まっている路上の方々がひなたぼっこ。
この方々、この丘をサロンにしているようで、けっこう楽しそう。

日射しが強いこともあって、ティーパーティーは丘の横の木陰で開きました。

敷物を広げて、お菓子とお茶の準備。誰か来るまで、丘の絵を描いていました。
すると、公園に犬の散歩に来ていたマダムが、犬の絵を描いて欲しいとやって来ました。
可愛い犬だったので描いてみようと思い、描き始める。犬は跳び回ってあっちに行ったりこっちに来たり、なかなか描きづらいなー。
そうしていると、大きな犬と一緒に住んでいるテント村の女性yaさんがやって来ました。
彼女も犬好きなので、このマダムと犬の話で盛り上がる。
そして、テント村から移行事業でアパートに移ったマッキーが久しぶりにいらした。
マッキーは、肌が白くなっていた。
マッキーは、このマダムと知り合いのようでした。マダムは犬の散歩によく丘へ訪れるらしい。
マッキーと、テント村の女性yaさんと、マダムは、それぞれの生活についてお話をしていた。私は、遠くに行ったり、前を走り抜けていく犬をどうにか描くために、犬を目で追う。
マッキーは、「気持ちイイね。ここは良かったナー、お金がなくても生活できるんだから。」と言った。
「帰ってきなさいよ。みーんなで元の所に一斉に帰ってきたら、管理事務所も何にも言わないカモよ。ビックリするだろうねぇ。」と、ワクワク話すテント村の女性yaさん。
マダムは、「私は、犬と車で、北海道を旅したいの。時々車を降りて、こうして、犬を遊ばせてね。もう一匹犬を飼って、2匹でね。」
「イイね。なに、2匹もいると大変じゃない?ハハハ、私、1人でも生活どうしようかなと思っているのに。もうすぐ生活保護うち切られるんだよー。福祉が働けっていうんだよ。」と、マッキー。
「手に職を付けるといいよ。私なんか、マッサージで十分生活できてるよ。もし、やりたいなら、教えてやるよ。ここに来て、教えてもかまわないし、ウチにきて教えてもいいよ。」とマダム。
それを聞いていた私は「良いじゃない、マッキー! マッサージ師マッキー!って。」私はそのPOPな響きの名前という理由だけで、勧めた。

「ちょっと、横になってみな。」マダムは、マッキーを敷物に寝かせて、ぐいぐい背中を指圧し始めた。そして、指圧指導。犬が、マッキーの顔を舐めに来たので、私は、このすきに、犬を描く。

テント村の女性yaさんは、「こんなイイ天気の間にお洗濯しなきゃ」と、水場を行ったり着たりしながら、犬と遊ぶ。

マダムはマッキーに電話番号を紙に書いて渡し、「その気になったら、いつでも電話してきな。」とたのもしくて、私はジーンとした。
公園の丘にいるマダムの犬サミーを色鉛筆で仕上げた。なかなかカワイイ。
そしたら、その絵はマダムが買っていきました。

テント村のteくんとk坊さんがティーパーティーの横にシートを広げて、将棋を始めた。k坊さんは、第一回エノアール将棋大会の優勝者。彼は2ヶ月ほど前に、都のアパート移行事業のアパートから、この村に戻ってきた。しかし、管理事務所は、断固としてテントを立てることを許さず、しかも、村内で横になって寝ることもしつこく注意されている。夜、寝ていても起こされるらしい。今は、水場から100メートルほど離れた以前テントや小屋が無かったところの木の下で寝ている。
アパートに移った以前女性のためのティーパーティーのパトロンだったFuさんが、将棋と、ティーパーティの見学に来た。

私とマッキー、yaさんは、たくさんの洋服を箱の中から取り出しながら、「それ似合うー」、「これは何と合わせれば良いのかしら」と。すごーくたのしい。
お茶を飲みながら、お菓子をぼりぼり食べて、アパート生活のこと、最近のテント村の様子を話す。アパート生活はお金に追われるし、今のテント村は、管理が厳しい。やはり、以前のたくさんで暮らしていた2年前までが一番良かったわねぇと、語り合う。

ついでに、将棋の男性達にもお茶を入れる。

「ヨッパライ」と呼ばれていた男性がテント村に遊びに来たところ、私たちのティーパーティーにも来た。やっぱり酔っぱらっていて、おどけて愉快になっている。この男性、お酒を飲んでいないときは、別人のように大人しく、下を向いてとぼとぼ歩く。どちらかというと、少し酔っているときの方が、好印象。ヨッパライは都のアパート移行事業と抱き合わせで行われた就労支援により1ヶ月に数回働いているが、アパートの3000円の家賃と、光熱費が大変なので、アパートの近くの公園で日中過ごし、炊事洗濯もそこを、使っているらしい。部屋だと空気がこもって、魚も焼けない、タバコも吸えないと言っていた。ヨッパライの話ではそういったことをしている人が結構いると言う。
マッキーは「その手があったかー」と感心していた。

4時半頃、そろそろ片づけ。ヨッパライがシャキシャキと手伝ってくれた。
「部屋だと一人でさみしいんだよなー。なんでもするよ。これも畳む?」と、将棋の人達が置いていった、シートも畳んでいた。

今回の「女性のためのティーパーティー」は男性も女性も楽しみました。これは今回だけではない。以前もそうだった。女性のためのティーパーティーの敷物の上は女性だけが集まって座っているけど、数人の男性達もしだいに集まってきたり、差し入れを持ってきてくれたり、楽しく話し、一緒にお茶を飲んでいた。毎日会う人達でも、このティーパーティーはいつもとは様子が違う雰囲気で、そのことがみんな楽しかったと思う。
そして、今回は小さな同窓会だったなぁと感じました。
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by bluetent | 2006-05-26 10:33 | 女性のためのティーパーティー

私です

私は、黙らないことにしたのですよ。
 番組を見て、エノアールを訪れた方々、これから訪れる方々、以前訪れた方々、とにかく番組を見ていた方々全員に言いたい。
 ある日、あるテレビ番組のディレクターがisourou1とエノアールを撮影をしたいと言ってやって来ました。ディレクターは、ホームレスが住む村にカフェがあるということを取材したいと言っていました。エノアールを開いている私とisourou1は、テレビカメラを避けている近所の人達やエノアールに来る人達にとって邪魔にならない程度なら取材を受けることにしました。
 しかし撮影中、撮影のことは知らずにエノアールに来たひとりが、カメラを気にしたのだと思いますが、すぐに帰ってしまいました。ですから私は、カメラが私たち2人を追っているとカメラを避けている人達と近づきにくいので(ディレクター側はカフェに来る人達を撮りたかったからです)、とりあえず私は撮らないようにしてもらい、いつものような開かれたエノアールを私は維持することにしました。
 撮影最終日の午前中、番組ディレクターは、私個人にいくつかの質問をし、それを撮影しました。「ここに、どうしているのか?」「ここに、住めないことになっているがそれについてどう思うか?」「女性のためのティーパーティーについて」などです。それに対してまず、私は、この村の人達が自由に使える時間をたくさん持っていて、コミュニティーがあり、その豊かな暮らしに感激し、そしてこの中で絵を描く会を開きたいと思い、ここに住み始めたことを話しました。次に、住居の場所とされていない公共の公園で、豊かに住むことをこの村は実践していて、多くの人がこういった暮らしを望んでいるかも知れない。と答えました。そして、女性のためのティーパーティーについて、丘の上で楽しくやっている様子を話しました。
 しかし、それらの私の声や言葉を取材したにもかかわらず、まったく私の意志は放映されませんでした。
 番組の中では、「彼には共同生活を営む女性がいた。」と意外だというような声でナレーションが入り、テロップ「女性の存在が」と、その女性が「料理をする」映像という組み合わせ。そこに私が映っていました。また、「エノアールを一緒につくっていこうというパートナーです。」とテレビ画面の私は言っていました。こ、これは、撮影の初日に「彼とはどういう関係ですか?」と質問されたのです。だから、そのように答えました。私は、料理を作る女ですとは、答えませんよ。しかも、この映像の時の食事は、彼と一緒に作っていました。ディレクターは私にいくつかの質問をして、私の意志をたくさん確認した結果、私ではない女性像を彼に添えて放映したのです。
 私は、このことを、番組を見たときに初めて知りました。私がいないことになっている。空虚感。じんわりと憤りがこみ上げました。まただ。またコレか!と。このような紹介され方なら、まったく出ないほうがマシ。
 番組を見た後、明確なことがなくて、私は何も言えませんでした。が、2日後、数人からの励ましのメールで次第に元気を取り戻していたisourou1に私の憤りを伝えました。まずはエノアールのパートナーから伝えていかなければ。
 「女性であることがそんなに驚くべきこと?「この男に女がいる」って男の付属の女みたいに紹介され、パートナーってことを、女は料理というイメージに勝手にねじ曲げている!そういうねじ曲げも自覚してないじゃない?あの人(ディレクターのこと)!」と感情的に。
 黙るものか。誰も気が付かないから。
  番組放映数日後ディレクターが来ました。私は怒りをぶつけましたが、伝わった気がしなかった。伝わってんのかしら?
 その後も、番組見ましたといってエノアールにいらした方々にまず、その私の憤りを話しました。なぜなら、コメンテーターに対する怒りや意見はエノアールにいらっしゃるほとんどの方々が同じように思っていることですもの。ですから、私はあまり知られていない私の憤りを話し、皆さん、それを聞いて下さいますが、あまり意見はありません。でも私は言っておきます。そしてその後、みんなでコメンテーターの話で盛り上がります。
言っておかないと、私はエノアールに居れなくなってしまいます。
 今までもこれからも、私は、黙らないことにしたのです。私は女性ですが、私です。
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by bluetent | 2006-05-26 00:09 | ブルーテント村
4月27日木曜日ポツポツ雨が降ったり止んだりする午後、止んだのを見はからって「女性のためのティーパーティー」を開きました。
今は、公園に住んでいる女性は私を含め5名。ひとりは白い猫と一緒に暮らしている女性。もうひとりは、「名前を呼ばないで」と言って、以前から近所の人達と交流しない人。この2人はティーパーティーにはいらしたことがない。私個人では普段それぞれお話します。他の2人は隣同士で暮らし、以前仲良しだった。ひとりはパートナーと大きな犬と暮らし、もうひとりは1人でテントにいる。1人でテントに住んでいても、彼女の友人が訪ねに来るので淋しくはないようす。最近、1人でテントに住む女性が、パートナーと犬と暮らしている女性のことを避けていると、私によく話している。どうやら、2人の仲は今良くないようだ。そして、1人がティーパーティーに来ると、もう1人は来ないと言う。
 先月は、1人でテントに住む女性がティーパーティーに来た。
 今回は、パートナーと犬と暮らしている女性がティーパーティーに来た。
彼女と私だけのティーパーティーでの話は、ここにいつまでいられるのかということや、一斉清掃がとてもストレスになるということ。そして、彼女が初めてこの公園に来たとき、「夜の森の暗さが怖くてとんでもない所に来たと思ったの。今となってはそのことを思い出すと可笑しいワ。」と話していました。
私たちは高級菓子を食べながら話していました。このケーキは、宝石箱のような箱に入っていて、私が7年勤めた仕事の最終日の昨日、同僚からもらった物だった。お話の合間に、一口食べては、「なに?!」、「アラ?おいしい!」、「ネー」とお互い嬉しい顔を見合わせていました。
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by bluetent | 2006-05-04 10:00 | 女性のためのティーパーティー